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4つの大学が女性や浪人生に対し不正な得点調整を行っていたことが発覚【医学部入試差別】

日本の医学部入試で、女子受験生の得点を意図的に低くしたり、男性を優先的に合格させたりする差別が発覚しました。
調査が進むと、女性差別だけでなく、浪人生や年齢の高い受験生への不公平な選考も明らかになりました。

東京医科大学

東京医科大学では、女性や浪人生が合格しにくくなるように、試験の点数を操作していた。特に問題となったのは、二次試験の小論文の得点調整である。2018年度の入試では、まず全受験生の小論文の得点に0.8を掛け、その後、受験生の性別と浪人年数によって加点していた。具体的には、現役~2浪男性は+20点、3浪男性は+10点、4浪以上の男性と女性(現役・浪人を問わず)は+0点といった得点調整が行われていた。

さらに、このような性別・浪人年数による得点調整は、少なくとも2006年度入試以降に行われていたことが内部調査で判明している。また、一次試験では、大学関係者など特定の受験生に不正な加点をする行為もあった。

東京医科大学関係者は、得点調整を行った理由を、「女性の医師は、出産で仕事を休んだり、子育てで急な出勤や長時間の勤務が難しくなることがあり、あまりに増えてしまうと人手が足りなくなり、病院の運営に支障を来すおそれが出るため、女子の合格者数を抑えることになった」と説明した。

資料9_学校法人東京医科大学内部調査委員会『調査報告書』概要 | 文部科学省
出産・子育てで不利にならない社会構築のための意見書

不正入試問題で東京医科大学は2017年度と18年度の入試で最低合格ラインより上位にいたのに不合格となった者は男性34人、女性67人の計101人(17年度32人、18年度69人)だと発表した。

「本来合格していた可能性がある」最大63人を追加入学へ―東京医大不正入試問題 – 日本医事新報社

2018年度の受験者数は3669人で合格率は男性9.04%・女性2.91%であったが、不正発覚後の2019年度の受験者数は1241人で合格率は男性19.8%・女性20.2%となった。

東京医大の2019年度男女別合格率がほぼ同率に – 日本医事新報社

順天堂大学


令和3年9月17日判決言渡 同日原本領収 裁判所書記官 令和元年(ワ)第28088号 共通義務確認請求事件

新井学長は「女子の方が精神的な成熟が早く、相対的にコミュニケーション能力が高い傾向がある」「20歳を過ぎると差がなくなるというデータもあり、男子学生を救うという発想で補正した」と釈明した。

「女子はコミュ力が高いが20歳過ぎれば差がなくなるので男子を補正」 順天堂不適切入試 | 毎日新聞

順天堂大学の不正発覚前の2018年度の合格率は男性10.08%・女性5.23%であった。不正発覚後の2019年度は、受験者数は男性2202人、女性1679人の計3881人で昨年より270人減少。合格者数は男性170人、女性139人だった。合格率は男性7.72%・女性8.28%で、女性が男性を上回った。

順天堂大医学部の19年度合格率、女性が男性を上回る – 日本医事新報社

北里大学

2018年度入学者選抜において、補欠合格を出す場合に、現役男子受験生を優先し、435点~439点にいる女子や浪人生10人を後に回し、連絡を送らなかった。少なくとも2016年度から同様の優先運用があったとされている。

北里大学は理由として「正規合格者の辞退率が女性よりも男性の方が高い傾向にある」「浪人生は入学後の留年率が高いという学内の調査結果がある」の2つをあげた。

北里大学医学部入学試験における第三者委員会報告について | 北里大学医学部

聖マリアンナ医科大学

聖マリアンナ医科大学の医学部医学科では、2017年度と2018年度の一般入試で、表向きには学力試験・小論文・面接・出願書類を総合評価すると説明しながら、実際には出願書類・調査書の点数を性別や浪人年数によって内容を考慮せず機械的に点数をつけていたことが、第三者委員会の調査で明らかになった。2017年度の入試では、得点表の点数がついた人は82.61%で、マイナス100点ルール適応者までを含めると96.81%、2018年度の入試では、得点表の点数がついた人は86.48%で、マイナス100点ルール適応者までを含めると93.11%であった。

聖マリアンナ医科大学は「評価者が受験者の出願書類を個別に評価し、評価者の心証による総合評価を行った結果であり、大学として、属性による一律の取扱いの差異や恣意的な取扱いを指示したことはなく、評価者もその様なことはしていないことから、差別の認識はない」との見識を示した。しかし、一般に得点分布は正規分布に従う傾向があり、独立行政法人経済産業研究所は聖マリアンナ医科大学のような得点分布になる可能性は10の300乗分の1未満であると指摘し、文部科学省は2015〜2018年度の第2次試験について、「不適切な入試があったと見なさざるを得ない」との見解を示した。その後、聖マリアンナ医科大学は2020年度の私立大学等経常費補助金を50%削減する措置を受けた。


本学医学部入学試験に関する「第三者委員会」の調査報告書について|ニュース|聖マリアンナ医科大学
聖マリ医大入試に「開き直るな」と怒る学生ら、文科省は再調査を否定 | Business Insider Japan
入試不正指摘された聖マリアンナ医大 なぜ「逃げ得」が許されたのか | 毎日新聞

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